翻訳と辞書
Words near each other
・ ドン・カヌードル
・ ドン・カバレロ
・ ドン・カルロ
・ ドン・カルロス
・ ドン・カルロス1世 (防護巡洋艦)
・ ドン・カルロス・ビューエル
・ ドン・ガバチョ
・ ドン・ガルシ・ド・ナヴァール
・ ドン・キホーテ
・ ドン・キホーテ (みんなのうた)
ドン・キホーテ (交響詩)
・ ドン・キホーテ (企業)
・ ドン・キホーテ (小惑星)
・ ドン・キホーテ (探査機)
・ ドン・キホーテ (曖昧さ回避)
・ ドン・キホーテ (未完成映画)
・ ドン・キホーテの子どもたち
・ ドン・キホーテの子供たち
・ ドン・キホーテの子供達
・ ドン・キホーテ放火事件


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ドン・キホーテ (交響詩) : ウィキペディア日本語版
ドン・キホーテ (交響詩)

交響詩ドン・キホーテ』(''Don Quixote'' )作品35は、リヒャルト・シュトラウスの管弦楽作品。副題を「大管弦楽のための騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲」(''Phantastische Variationen über ein Thema ritterlichen Charakters'' )といい、ミゲル・デ・セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」に基づいて書かれた。卓抜した管弦楽法もさることながら、独奏チェロ・独奏ヴィオラが活躍することでも有名であり、それぞれ主人公のドン・キホーテと従者のサンチョ・パンサの役を演じている。
*作曲時期:1897年12月29日ミュンヘンにて完成。リヒャルト・シュトラウスによって書かれた7曲の交響詩のうち、6番目の作品である。
*初演:1898年3月8日ケルンにて。フリードリヒ・グリュッツマッハーのチェロ、フランツ・ヴェルナーの指揮による。
== 曲の構成 ==
原作については小説「ドン・キホーテ」を参照のこと。ニ長調を中心の調とする。
*序奏
*:ラ・マンチャの村に住む男が騎士道の本を読んで妄想にふけり、自分が騎士ドン・キホーテであると思い込んでいく。
*主題
*:ドン・キホーテは従者サンチョ・パンサを引き連れ、冒険に出る。ドン・キホーテの主題が独奏チェロで、サンチョ・パンサの主題が独奏ヴィオラで奏される。
*第1変奏
*:ドン・キホーテは風車を巨人と思い込んで戦いを挑むが、風で風車が回り、地面に叩き付けられてしまう。風は弦楽器のトリルで表現される。
*第2変奏
*:ドン・キホーテは羊の群れを敵と勘違いして蹴散らす。羊は金管楽器フラッター奏法で示される。
*第3変奏
*:冒険が嫌になったサンチョ・パンサとドン・キホーテが言い合いをする。独奏チェロ・独奏ヴィオラの聴きどころである。
*第4変奏
*:ドン・キホーテは、懺悔者の一行が携える聖像を誘拐された貴婦人だと思い込み、助け出そうとして一行に突入するが、叩き付けられて失神してしまう。
*第5変奏
*:ドン・キホーテは、架空の恋人ドルシネア姫への思いに耽る。
*第6変奏
*:ドン・キホーテは、通りかかった不器量な田舎娘をドルシネア姫だと信じ込むが、娘は気味悪がって逃げてしまう。
*第7変奏
*:女たちにからかわれ、だまされて目隠しをしたドン・キホーテとサンチョ・パンサは、乗せられた木馬を魔法の馬だと信じて、巨人退治に夢中になる。ウィンドマシーンによって架空の飛行が奏される聴き所である。持続低音が、実際は地面に止まったままであることを表している。
*第8変奏
*:川岸で櫂のない小舟を見つけた2人は、それに乗って囚われの王子を救出に向かうが、水車に巻き込まれて転覆し、ずぶぬれになってしまう。滴る水を弦楽器ピッツィカートが表現している。
*第9変奏
*:ドン・キホーテは2人の修行僧(2本のファゴット)を悪魔と勘違いして襲いかかる。驚いて修行僧たちは逃げるが、ドン・キホーテとサンチョ・パンサは意気揚々と旅を続ける。
*第10変奏
*:ドン・キホーテを妄想癖から治そうと、彼の友人カルラスコが騎士に扮して、決闘を挑む(トランペットで表現される)。ドン・キホーテはついに冒険をあきらめ、寂しく村に帰る。
*終曲
*:ドン・キホーテは故郷の村で死の床にある。ドン・キホーテは静かに自分の生涯を回想する。チェロのグリッサンドによって彼の死が示される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ドン・キホーテ (交響詩)」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.